10年を超えると料金表の金額を先に出さない理由
料金表では、壁掛けエアコンのお掃除機能なしが12,000円、お掃除機能つきが22,000円です。
使い始めて3年以内でも、3〜10年でも、この金額は変わりません。
汚れが多ければ作業時間は延びますが、外す部品と洗う順番は同じだからです。
10年を超えた機体だけは扱いを変えて、現地で確かめてから金額をお出ししています。
理由は汚れの量そのものより、使う薬剤と手数が変わることがある点にあります。
1つは汚れの側です。
長い年月で積み重なった汚れは、標準の洗浄剤で一度すすいだだけでは落ちきらず、薬剤を替えて洗い直す場面が出てきます。
もう1つは部品の側で、年数のたった樹脂のカバーや留め具は、新しい機体と同じ力のかけ方で外すと割れることがあります。
どちらも、型番と写真だけでは見分けがつきにくいところです。
この線引きは年数だけで引いているわけではありません。
10年に満たなくても、吹き出し口の奥に黒ずみが固まってこびりついている機体は、同じように現地で確かめてからお出しします。
反対に、10年を超えていても途中で一度分解洗浄をしている機体なら、汚れの積もり方は年数ほど重くないことがあります。
前回いつ洗ったかが分かれば、それも一緒に教えてください。
ここで誤解されやすいのは、「10年以上だから洗えない」という意味ではないことです。
年数だけで断ることはしていません。
どこまで分解するか、どの薬剤を使うかを、機体の前に立って決めたいので、金額の確定をそのあとに回しています。
現地で見ているのは汚れより「外して戻せるか」
伺ったときに先に確かめるのは、次の3か所です。
- カバーと前面パネルの留め具
- ネジの錆び
- 熱交換器のフィン
留め具は、すでに欠けやひびがないかを見ます。
もとから傷んでいる箇所は、外す前にその場でお見せして、どう扱うかを決めます。
作業のあとで「割れていた」と分かるより、先に共有しておくほうが話がこじれずに済みます。
ネジが錆びて回らないと、分解できる範囲がそこで止まります。
無理に回すとネジ山をつぶしてしまうので、外せない部品がある場合は、その手前までで洗う形をご提案します。
熱交換器は、室内機の中で薄い金属板が細かく並んでいる部分で、ここを通る空気が冷やされたり温められたりします。
この板がつぶれていたり腐食していたりすると、高圧洗浄の水の当て方を弱める必要が出てきます。
落とせる汚れの量にも関わるので、洗う前に見ておきたい場所です。
洗う前に自分で確かめておく3つ
業者を呼ぶ前に、家で確かめられることがあります。
どれも10分ほどで済みます。
冷房か暖房で、風がきちんと冷えるか温まるか
冷房か暖房を10分ほど動かして、吹き出し口に手を当ててみてください。
風は出ているのに冷えない、温まらないという場合、原因は汚れではなく機械の側にあることが多く、洗っても戻らない可能性が高いです。
洗浄で取り戻せるのは、ほこりやカビで風の通り道がふさがれている部分までです。
水漏れ・異音・においのどれが出ているか
においや黒い粒が気になっているなら、洗浄で改善が見込める範囲に入ります。
一方で、運転中にガラガラと鳴る、止めても音が続くといった症状は、部品の傷みが疑われます。
どの症状が、いつから出ているかをメモしておくと、現地での判断が早くなります。
水漏れは、室内機の中で受けた水を外へ流す通り道が詰まって起きることもあれば、本体の傾きや部品の傷みで起きることもあります。
どちらなのかは見た目だけでは決まらないので、垂れてくる位置と、冷房のときだけか暖房でも出るかを書き留めておくと役に立ちます。
室内機の側面か下面にあるラベル
型番が書かれたラベルを探して、写真を撮ってください。
機種によっては、同じラベルに製造年が載っています。
使い始めた年がはっきりしない家でも、ここで年数の見当がつきます。
洗うか買い替えるかで迷ったときの分かれ目
ここは条件によって答えが変わります。
冷えも温まりも十分で、気になっているのがにおい・黒い粒・風の弱さといった汚れ由来の症状なら、洗う意味はあります。
年数がたっていても、機械として動いているなら、汚れを落とせば使い心地が戻ることが多いかと思います。
風が冷えない、温まらない、異音が出ているという場合は、洗う前にメーカーや購入した販売店へ点検を相談するほうが先です。
洗浄は機械の不調を直す作業ではないので、ここを飛ばして洗っても、期待したほどには変わりません。
もう1つの分かれ目は、近いうちに買い替える予定があるかどうかです。
次の夏の前に入れ替えると決めているなら、今の機体を洗うより、新しい機体の設置後にきれいな状態を保つことへ手間を回したほうが無駄がありません。
葛飾 ハウスクリーニングで10年以上の機体を見積もる順番
葛飾区・足立区・江戸川区でのご依頼では、10年以上使っている機体について、次の順番で金額を決めています。
- 型番ラベルの写真と、おおよその使用年数を送っていただく
- 伺って、留め具・ネジ・熱交換器の状態を確かめる
- 分解できる範囲と使う薬剤を決め、作業前に金額をお伝えする
3つめの段階で、想定より手数がかかると分かったときも、作業に入る前に金額をお伝えします。
その金額を聞いて、やめる判断もその場でしていただけます。
黙って足すことはしません。
写真は、型番ラベルに加えて、吹き出し口の奥を懐中電灯で照らした1枚があると、汚れの見当がつけやすくなります。
ルーバー(風向きを変える羽根)を手で無理に動かさず、開いた状態のまま撮れば十分です。
今日やることは2つです。
冷房か暖房を10分動かして風の温度を手で確かめること、それから室内機のラベルを撮っておくこと。
この2つがそろうと、洗うか、点検を先にするか、どちらへ進むかが決めやすくなります。
この記事に関するよくあるご質問
- 10年以上使ったエアコンでもクリーニングできますか
- 年数だけで断ることはしていません。
ただ、使う薬剤や手間が変わることがあり、古い樹脂の部品は外し方に気をつける必要があります。
そのため、伺って留め具・ネジ・熱交換器の状態を確かめてから金額をお出しします。 - 10年未満なら料金表の金額のままですか
- 使い始めて3年以内でも3〜10年でも、壁掛けのお掃除機能なしは12,000円、お掃除機能つきは22,000円です。
ただし10年未満でも、吹き出し口の奥に黒ずみが固まってこびりついている機体は、現地で確かめてから金額をお出しします。 - 洗うか買い替えるか、どう決めればいいですか
- 冷房や暖房がきちんと効いていて、においや黒い粒など汚れから来る症状が気になるなら、洗う意味があります。
風が冷えない、温まらない、異音がするという場合は、洗う前にメーカーや販売店に点検を相談してください。