お掃除機能が自動でやっているのはフィルターの表面まで
お掃除機能つきのエアコンは、運転が終わるとブラシなどでフィルターの表面をなで、落としたほこりを本体の中に集めます。
集める先はダストボックスと呼ばれる小さな容器であることが多いです。
容器を持たず、ほこりをホースで室外へ出すつくりの機種もあります。
自動で手入れされるのはここまでです。
フィルターの奥には熱交換器(冷たい風や温かい風をつくる薄い金属板の集まり)があり、その下で送風ファンが回っています。
この2つにはお掃除機能のブラシが届きません。
冷房の酸っぱいにおいや、吹き出し口に見える黒い点は、たいていこの奥から出ています。
お掃除機能があっても、掃除がいらなくなるわけではありません。
フィルターのほこり取りを代わりにやってくれる機能です。
家で手入れしてよい範囲も、この線に沿って決まります。
自分で触ってよいのは、前面パネルからダストボックスまで
家で手を入れてよいのは、取扱説明書に「お手入れ」として手順が載っている部品です。
多くの機種では前面パネル、ダストボックス、フィルターの3つにあたります。
順番に見ていきます。
1. 運転を止めて、電源プラグを抜く
お掃除機能は、運転を止めたあとに動き出すことがあります。
パネルを開けたときにブラシが動くと、指を挟むおそれがあります。
停止してから数分おき、プラグを抜くかブレーカーを落としてから始めます。
2. 前面パネルを開けて、ダストボックスの位置を確かめる
パネルを持ち上げると、フィルターの手前や左右の端に、つまみの付いた容器が見えることが多いです。
見当たらない場合は、ほこりを室外へ出す型か、ボックスが奥に収まっている型です。
どちらの場合も、説明書に書いてある範囲から先へは進みません。
3. ダストボックスを外して、中身を捨てる
説明書のとおりの向きで引き出し、たまったほこりをゴミ袋の中ではたき落とします。
水洗いできると書かれていれば、水で流して日陰で乾かします。
水気が残ったまま戻すと、ほこりが湿って固まります。
そうなると次のほこりが入りにくくなり、すぐにいっぱいになりやすいです。
4. 元に戻して、ランプを見る
カチッと止まるところまで差し込み、パネルを閉めてプラグを戻します。
差し込みが浅いと、運転ランプの点滅などで知らせる機種があります。
点滅したら、一度外して入れ直します。
フィルターには、ブラシでは落ちきらない油やたばこのヤニが残っていることがあります。
説明書に外し方が載っている機種なら、表面を掃除機で吸う程度にとどめます。
フィルターが自動清掃ユニットのレールに組み込まれていて、外す手順が書かれていない機種は、そのままにしておく方が無難です。
ダストボックスの先へ進まない理由
フィルターとダストボックスを外すと、奥にブラシを動かすモーターや配線、フィルターを送り出す歯車が見えることがあります。
これが自動清掃ユニットです。
ここに手を出さない理由は3つあります。
1つ目は、電気部品がすぐそばにあることです。
市販の洗浄スプレーを奥へ吹きつけると、液がモーターや配線の側へ回ることがあります。
表面は乾いて見えても内部に水分が残り、あとで動きがおかしくなることも考えられます。
2つ目は、戻すときに位置を合わせる必要があることです。
歯車やレールが1つずれると、ブラシがフィルターをうまく送れなくなり、自動清掃が途中で止まります。
外すのは簡単でも、元の噛み合わせを思い出せなくなることが多いです。
3つ目は、ユニットを外しても汚れの本体には届かないことです。
熱交換器と送風ファンを洗うには、さらにカバーを外し、流れ出る水を受ける準備まで要ります。
途中でやめると、外した部品だけが増えてしまいます。
プラグを入れ直してもランプの点滅が続く、ブラシの動く音が途中で止まる。
こうしたときは、それ以上触らずにおいた方が、あとで原因を探しやすくなります。
葛飾ハウスクリーニングが分解するときに外すもの
葛飾ハウスクリーニングの料金表では、壁掛けエアコンのうちお掃除機能なしが約1.5時間で12,000円、お掃除機能つきが約3時間で22,000円です。
差が出るのは、自動清掃ユニットを外して、また取り付ける工程があるためです。
作業では、前面パネル、フィルター、ダストボックスを外したあと、ユニットにつながる配線を外し、ユニットごと取り外します。
それからカバーと送風ファンを外し、熱交換器を専用の洗浄剤と高圧洗浄ですすぎます。
周りの養生と、出た汚水の処理まで含めた作業です。
洗い終えたら、ユニットを元の位置に戻して配線をつなぎ、ブラシが動くかどうかを確かめます。
時間が倍かかるのは、洗う時間が延びるからではありません。
外す部品が増え、戻したあとに見る箇所が増えるからです。
家でダストボックスまで手入れしておくことと、奥を分解して洗うことは、ぶつかりません。
役割を分けて考えると、どこで手を止めるかが決めやすくなります。
今日やること:パネルを開けて、どの型かを撮っておく
ご自宅の機種がダストボックスを持つ型か、室外へ出す型かは、前面パネルを開ければ分かります。
今日やることは1つです。
プラグを抜いてパネルを開け、ダストボックスがあるか、つまみがどこにあるかを見て、その状態をスマートフォンで1枚撮ります。
写真があれば、ボックスを戻すときに向きで迷いません。
本体の側面や下面などに貼られている型番のシールも撮っておくと、説明書をなくしていても、メーカーのサイトで手入れのページを探せます。
分解洗浄を考えたときにも、その2枚で機種を伝えられます。
ダストボックスを空にして、ランプが点滅せずに運転が戻れば、家でできる手入れはそこまでです。
そのあともにおいや黒い点が続くなら、汚れは奥の熱交換器と送風ファンに残っていると考えられます。
そこが、家で触る範囲の終わりです。
この記事に関するよくあるご質問
- お掃除機能つきでも、ダストボックスの手入れは要りますか
- 自動でかき取ったほこりはダストボックスにたまります。
取扱説明書に書かれた頻度で空にしてください。
ボックスを持たず、ほこりを室外へ出すつくりの機種もあります。 - 自動清掃ユニットを自分で外して洗ってもいいですか
- ユニットのすぐそばにモーターや配線があり、戻すときには歯車やレールの位置を合わせる必要があります。
家で手入れするのは、ダストボックスと、説明書に外し方が載っているフィルターまでにしておくのが無難です。 - お掃除機能つきの分解洗浄は、なぜ時間と料金が増えるのですか
- 自動清掃ユニットを外して、また取り付ける工程が増えるためです。
料金表では、お掃除機能つきが約3時間で22,000円、お掃除機能なしが約1.5時間で12,000円です。