黒い粒は、吹き出し口の奥にある羽根から来ていることが多い
壁掛けエアコンの吹き出し口をのぞくと、風向きを変える板の奥に、横に長い筒形の羽根が見えます。
これが送風ファン(細い羽根が筒状に並んでいて、回ることで風を送り出す部品)です。
冷房や除湿を使っているあいだは、このファンのすぐ手前で空気が冷やされて結露が起きます。
そのため内部は湿ったまま、ファンが回り続けることになります。
フィルターをすり抜けた細かいほこりが湿った羽根に付き、少しずつ厚くなっていきます。
そこにカビが根を張ります。
層がある程度の厚さになると、回転と風の勢いではがれて、黒い粒になって飛んできます。
床やテーブル、枕元に黒いゴマのようなものが落ちているなら、まずこの羽根を疑うのが近道です。
ただし、黒い粒の出どころは1つとは限りません。
風向きの板の表面に付いた汚れがはがれることもありますし、まれに汚れではないものが混じることもあります。
見る場所と順番を決めておけば、拭けば済むのか、分解して洗う必要があるのかを分けられます。
電源を切ってから、ライトで羽根を照らす
最初に運転を止めて、電源プラグを抜きます。
プラグに手が届かない位置にあるなら、エアコン用のブレーカーを落とします。
リモコンで止めただけだと、内部乾燥などのために羽根がまた動き出す機種があるからです。
次に、スマートフォンのライトで吹き出し口の奥を照らします。
止まると風向きの板が閉じる機種が多いので、すき間から見ることになります。
板を手でこじ開けると、板を動かす部品を傷めることがあります。
開かないときは、取扱説明書で板の扱い方を確かめてからにしてください。
見えた羽根の状態は、次の3つに分けられます。
- 羽根の縦の筋に沿って黒い点が並んでいる、または羽根全体が灰色から黒っぽく変わっている
- 羽根は本体の地の色のままで、黒いのは風向きの板の表面だけ
- 羽根も板もきれいに見える
1つ目なら、粒の出どころは送風ファンと見てよいかと思います。
羽根は横一列に細かく並んでいて、吹き出し口から見えるのはその手前側の一部だけです。
見えている部分が黒ければ、見えない奥も同じくらい汚れていることが多いです。
2つ目なら、板を拭けば止まる見込みがあります。
3つ目は、粒が別の場所から来ているか、汚れではない何かの可能性があります。
照らしたついでに、写真を1枚撮っておくと後で役に立ちます。
暗くて肉眼では分かりにくい羽根の奥も、写真を拡大すると汚れの濃さが見えることがあります。
落ちてきた粒を白い紙で受けて、指でこすってみる
羽根を見ただけでは決めきれないときは、粒そのものを確かめます。
吹き出し口の真下の床やテーブルに白い紙を敷き、送風運転でしばらく回してから、紙に落ちたものを見てください。
ほこりとカビのかたまりなら、指先やティッシュでこするとすぐ崩れて、黒や濃い緑の筋になって伸びます。
冷房を入れたときと同じ、湿ったにおいがすることもあります。
逆に、こすっても崩れない硬いかけらや、形のそろった破片が出てくる場合は、汚れとは別のものです。
部品が欠けている可能性もあるので、そのまま使い続けずに運転を止めてください。
メーカーの相談窓口に型番を伝えて確かめるのが安全です。
紙に落ちた粒は、セロハンテープで貼っておくと残しておけます。
羽根の写真と並べると、同じ色の汚れかどうかを比べやすくなります。
自分で手を入れてよいところ、止めておくところ
羽根が黒いと分かると、ブラシや割りばしを差し込んでこすりたくなるかと思います。
ここは手を止めておいたほうがよいところです。
送風ファンの羽根は薄い樹脂でできていて、力をかけると欠けたり、回転のバランスが崩れて異音が出たりします。
こそげ落とした汚れは本体の中に落ちて、結露水を受ける皿や、水を外へ流す管にたまります。
そこが詰まると、吹き出し口から水が垂れるという別の困りごとにつながることがあります。
市販のスプレーを羽根に吹き付けても、溶けた汚れの行き場は同じです。
電気部品の近くへ流れる心配も残ります。
一方で、電源を切った状態で手が届く範囲なら、自分で進めてかまいません。
- フィルターを外して、ほこりを落としてから水で洗う
- 風向きの板の表面を、固く絞った布で拭く
- 吹き出し口の縁や、本体の前面パネルの汚れを拭き取る
風向きの板を拭いたあとに数日使ってみて、紙の上にまた粒が落ちてくるなら、出どころは板より奥です。
この順番で確かめていけば、分解して洗う必要があるかどうかを自分で判断できます。
葛飾ハウスクリーニングで送風ファンを外して洗う場合
葛飾ハウスクリーニングのエアコンクリーニングでは、カバーと送風ファンを外し、奥の熱交換器(冷たい風や温かい風をつくる、薄い金属板が並んだ部分)を専用の洗浄剤と高圧洗浄ですすぎます。
黒い粒の出どころになっている羽根も本体から外して洗うので、差し込んだ道具では届かない奥のほうまで手が入ります。
壁や床の養生と、洗ったあとの汚水の処理も作業に含めています。
料金は、壁掛けでお掃除機能なしの機種が1台12,000円、作業時間は約1.5時間です。
お掃除機能つきは自動清掃の部品を取り外す手間がかかるため22,000円で、約3時間を見ています。
同じ住所で同じ日に2台目以降を洗う場合は、1台9,000円です。
対応している地域は、葛飾区・足立区・江戸川区です。
本体の型番が分かると、金額をより正確にお出しできます。
羽根を照らした写真もあれば、汚れがどこまで進んでいるかの見当も先につけられます。
今日やることは2つです。
1つは、電源を切ってライトで吹き出し口の奥を照らし、羽根の写真を1枚撮ること。
もう1つは、白い紙を敷いて送風で回し、落ちてきた粒をテープで貼っておくことです。
この2つがそろえば、拭けば済むのか、外して洗う必要があるのかを分けられます。
この記事に関するよくあるご質問
- 黒い粒が送風ファンから来ているかどうか、自分で確かめられますか
- 電源プラグを抜くかブレーカーを落としてから、スマートフォンのライトで吹き出し口の奥を照らします。
羽根の筋に沿って黒い点が並んでいたり、羽根全体が黒ずんでいたりすれば、出どころは送風ファンと見当がつきます。 - 羽根の汚れをブラシでこすって落としてもいいですか
- 羽根は薄い樹脂なので、欠けたり回転のバランスが崩れたりすることがあります。
こそげ落とした汚れが本体内部の水の通り道にたまることもあります。
自分で進めるのは、フィルターの洗浄と風向きの板の拭き掃除までにしておくのが無難です。 - 落ちてきた粒が硬くて崩れない場合はどうすればいいですか
- ほこりやカビのかたまりなら、指でこするとすぐ崩れます。
こすっても崩れない硬いかけらは汚れとは別のもので、部品が欠けている可能性もあります。
運転を止めて、メーカーの相談窓口に型番を伝えて確かめてください。